今更だけど推しについて語ってみよう。
私は生まれてから20年経つのだが、TVの中の三次元の人間に「もう本当に好き……超好き……好き……」と語彙力が無くなるほどの対象がいなかった。というより、いたことはいたのだが(小学生の頃の話)いつの間にか興味が覚めていた。そしてそれは今も変わっていない。(以下少しの間は完全なる余談なのでスクロールしてください)
私は物心付いた時から特撮を見たり(今は見てない)アニメを見たりマンガを読んだりゲームをしたり言わば今まで二次ヲタとして生きてきた。世間の一般の人間に陰から馬鹿にされることの多い理解されない二次ヲタ。しかし昨今の経済は二次ヲタによって上手くいっているのではないか?と勝手に思っている。その界隈では知らない人はいない某アニメショップなんかに置いてあるキャラクターのグッズは一つ一つが馬鹿みたいに値段が高い。ストラップ1つに1000円超えるのも普通に存在する。箱入りで中身が分からないようになっているのもあって、二次ヲタは推しキャラを当てるまで買ったり、box買いをする。以前朝の某ニュース番組で見たのだが最近では「一番くじ」と呼ばれている1回500円〜のくじを箱ごと買ったりするヲタクもいるらしい。金持ちか(真顔)。羨ましい。
……とまぁ、十数年を二次元で生きてきた私にとっては信じられないような出来事が去年の秋から起こっている。私は文章力がないのでまずはざっくり言ってから原因を話そうと思う。
その①
pixiv離れ事件……pixivとはイラスト投稿閲覧型SNSのことでその界隈じゃない人間でも一度は聞いたことがあるのではないかと思う。私も月の通信規制がくるギリギリまで毎日閲覧している。その私が丸3日間全くpixivを使わないことがあった。
その②
二次元がどうでもよくなった事件……これは今までの人生で振り返ると由々しき事態である。語彙力がないのでどうしようもないのだがつまり二次元に対する興味が一気になくなったのである。
さて、以上の事件を引き起こした原因には共通していることがある。
とある1人の芸能人に惹かれてしまったからである。
去年の秋のことだった。私はオールスター感謝祭というTVを見ていた。その番組の中の恒例企画「赤塚五丁目ミニマラソン」で起こった出来事だった。そのマラソンに出る芸能人の中である名前に目が止まった
「横浜流星」
…………?
何だろう、初めて見る感じがしない。
どこかで知っている気がする。
でもどこで?
数分考えた後に私は一つの推測にたどり着いた。そしてそれをTwitterで呟く。
「オールスター見てる人いる?横浜流星ってもしかしてスーダン舞台の日向創の人?」
すると「そうだよ!」と返事が返ってきた。
やっぱりかああああああ!!!日向くん何してるんだああああ!!!!
と、これが率直な感想である。横浜くんファンの皆さんごめんなさい。
しかし、順位を見てみると途中順位が5位…………すごい……運動得意なのか……
と、しみじみそう思った。
そして色々調べていると次の日のスポダンに出演することになっているらしい。というより横浜流星くんはスポダンの常連らしかった。スポダンは去年も見ていたから知っている。去年はハイステに出ていた平田雄也くんを応援していたからだ。でもその時はすでに平田くんへの愛が覚めていた。ごめんなさい。私江ノ島盾子並の飽き性だから許してください。とりあえず次の日は何がなんでも録画容量を開けてやろうと誓った。
スポダン放送当日。番組内で知ったことなのだが、なんと私は横浜流星くんと同級生だった。そして初めて彼を番組内でまじまじと見つめて思った。
「えっ、何これかっこよすぎじゃない??腹筋やばくね?かっこいいっていうか美人だなオイ!?!?」
こんな運動神経抜群のルックス良しでしかも極真空手の元世界チャンピオンが日向創を演じていたのかと思ったらゾッとした。(いい意味で)そして私という存在が恥ずかしくなった。世の中にはこんなにキラキラしている人がいるのに私は何をやっているんだろう、そう思った。同級生だから、ということがあったからなのかもしれない。
そして私はその1日で横浜くんの応援に徹することになった。その最中で私の頭の中で「ちゃぽん」と何かに浸かった音がした。
その日以降頭の中では常に彼がいて彼を思い出す度に自分が恥ずかしくなる。しかし、自分も頑張らないと、そう思えた。そう思うだけで一日頑張れそうと思えてしまうのだからやっぱり自分は単細胞なのである。
そして今となっては友人にバレてそれをネタに揶揄われる日々を送っている。
ここまでハマってしまうと怖いのが自分の昔から治らない「飽き性」という病気。いつか横浜くんに飽きてしまうのではないか、そう思ってしまう。私がありとあらゆることに熱中できる期間というのは今までの経験からしてもって一年だ。非常に短い。だから自分は結婚をするべきではないと思っている。結婚したら仲違いを起こさない限り死ぬまで相手の顔を見ないといけないからである。もう好きでもない相手の顔を見るなんて苦痛だ。
そうならないように私は今日も横浜流星くんのいちファンとして毎日を謳歌している。